夢工房ハイライトでは、30年間にわたって多くのバイクを塗装してきました。ここでは、バイカーズステーション誌の佐藤編集長からお借りした写真を元に、どのような塗装を行っているのかを解説します。なお、佐藤編集長にはここで改めてお礼を申し上げます。
私がRZ250でプロダクションレースに出場していたとき、お世話になったYUZO MRD代表の柳沢雄造さん（故人）が造ったTZR250をベースにしたコンプリートマシーンのYSSMです。YUZO MRDのレーシングマシーンと同じカラーリングで、スポンサーだった2ストオイルの共石ビーオールの配色です。白はブルー系のパール塗装で、深みのあるゴールドと鮮やかな赤は特別に調色したものです。なお、YSSM以降に柳沢雄造さんが手がけたコンプリートマシーンのYUSS（SRX250がベース）とYVSS（SRV250がベース）の塗装も私が担当しました。
※バイカーズステーション誌1990年9月号に掲載。これらの画像の版権所有者は株式会社遊風社です。無断でコピーしたり転載したりすると法律で罰せられます。
’90年の鈴鹿8耐に出場した、パワーハウスの888レーサーです。私もメカニックとして参加しましたが、残念ながら出場した2台とも結果を残せませんでした。それでも、今でもこのカラーで塗ってほしいという依頼があります。イタリアの国旗をイメージしたカラーリングは、キャンディレッド、蛍光ホワイト、キャンディグリーンの組み合わせです。
※バイカーズステーション誌1990年8月号に掲載。これらの画像の版権所有者は株式会社遊風社です。無断でコピーしたり転載したりすると法律で罰せられます。
キャンディは、色味だけでなく塗り重ねる回数によって濃さも変えられます。このdb１はオーナーから濃いめのキャンディブルーという注文があり、かなり塗る重ねています。また通常、ストライプの縁取りはゴールドにすることが多いのですが、これは文字と同じ赤としました。さらに、タンクのストライプは青味がかったシルバーにしています。（オーナー：玉田謙二さん）
※バイカーズステーション誌1990年2月号に掲載。これらの画像の版権所有者は株式会社遊風社です。無断でコピーしたり転載したりすると法律で罰せられます。
耐久レーサーを思わせるオフセットした丸型１灯を備えたdb１です。ライトの反対側にはオイルクーラーの開口部があります。カラーリングはキャンディの赤にシルバーのストライプで、金の子持ちラインで縁取っています。文字はポルシェと同じ書体を使いました。当時はカッティングマシーンがなく文字を手で切っていたので、とても大変でした。（オーナー：近藤正人さん）
※バイカーズステーション誌1990年2月号に掲載。これらの画像の版権所有者は株式会社遊風社です。無断でコピーしたり転載したりすると法律で罰せられます。
少年向け漫画を描いていらっしゃる漫画家の越田哲弘さんのdb1Jです。中野スペシャルと似た赤のキャンディですが、燃料タンクのストライプは標準的な太さと長さで、両サイドのストライプはシルバーに金の縁取りがされています。フロントフェンダーの後端とリヤのインナーフェンダーをシルバーで塗装し、アクセントとしました。（オーナー：越田哲弘さん）
※バイカーズステーション誌1990年2月号に掲載。これらの画像の版権所有者は株式会社遊風社です。無断でコピーしたり転載したりすると法律で罰せられます。
